
源頼朝が征夷大将軍となり、鎌倉幕府が創設された日。日本史に於いて国の在り方を根本的に変革させた人物は、源頼朝と大久保利通の二人しかいないというのは、たしか司馬遼太郎が言っていた言葉。豊臣秀吉は鎌倉に行って八幡宮の頼朝の像の頭を叩きながら「裸一貫からはじめて天下を取った男はお前さんとワシぐらいじゃ。でもお前さんには源氏という名前があったけどワシには名前もなかった。ワシの方が偉い」と笑ったとのことだが、豊臣秀吉は日本というものを何も変化させなかった。だから頼朝の方がエライのである。
頼朝はどんな顔をしていたのか? 上の写真は「伝頼朝像」であるが、どうも頼朝ではなく足利直義 とする説が定説化している。実際の頼朝は小太りの男だったらしい。
いずれにせよ、この肖像画は立派なもの。対象をありがままに描く鎌倉リアリズムの傑作である。「美しい国」とかいって、自分の信じたいことだけを信じるのことは、ボクちゃんが自分だけでやっている分は勝手だが、他人にそれを強制しようというのは甚だ迷惑。平成にニッポンにも「リアリズム」が必要だ。
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